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第4章 緊張する…



それを約10セットは練習する。

始めの2セットくらいは軽く流す感じの練習だけれども、その後は霧島さんの身体から汗が吹き出すほどのハードな練習になる。

インターバルのたびに私は霧島さんの汗を拭き、水の入ったペットボトルを差し出す。

水は口に入れると全てバケツに吐き出す。

練習中は飲む事が許されない。

霧島さんの練習が終わり、リングから降りて来た頃に涼ちゃんがロードから帰って来る。


「理梨…、セコンド。」


そう言って今度は涼ちゃんが私にタオルを渡してから篠原さんとリングに上がる。

今度は霧島さんが長袖服を着て会長さんとロードに出掛ける。

減量が必要な霧島さんの方がハードな練習になる。

涼ちゃんは無理をする必要はないのに小さい頃から霧島さんの練習を見ているから常に霧島さんと同じだけの練習をしようとする。

後は縄跳びやサンドバッグでの練習やダンベルを使った筋トレ。

腹筋をしながら人にお腹に乗って貰ったり天井から下がるロープに登ったり、夕方までほぼ休む事なく練習をする霧島さんと涼ちゃんに感心する。

頂点に留まる為に必要な練習。

頂点を目指す為に必要な練習。

夕方になれば他の一般選手や学生が来るから涼ちゃん達の練習が終わる。

4時間というハードな練習の後は涼ちゃんも霧島さんも男前が台無しになるほどボロボロになっている。

涼ちゃんが持って来たタオルは4枚とも汗で水浸しになっている。

だから家でお風呂に入る体力がないからとジムのシャワーを使ってその日のお風呂を涼ちゃんは済ませてしまう。

涼ちゃんがシャワーに行っている間に会長さんが私に話掛けて来る。


「悪いけど、理梨ちゃんが涼二と居る時にマスコミ関係者や国崎さんが来る事があれば、すぐにジムかワシの携帯に連絡をくれないか?」

「はい…。」


選手の生活や精神状態までを守ろうとする会長さんだから、国崎さんに涼ちゃんが振り回される事に警戒をしている。


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