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VERTEX
第4章 緊張する…



私は何も出来ない高校生…。

涼ちゃんに甘やかされているだけの女の子。

いつものようにボロ雑巾になった涼ちゃんを連れて帰るだけの存在。

涼ちゃんが寝ると涼ちゃんの寝顔にキスをする。

涼ちゃんの練習の邪魔だけはさせないからね。

それを願って自分の日常へと帰った。







梅雨が明けて学校でのテストも無事に終わる。

退屈な学校で私はひたすらイライラとする。

早く終わって…。

そればかりを考える。

今日は金曜日。

学校が終わればダッシュで家に帰らないと新幹線の時間に間に合わない。

明日は涼ちゃんと霧島さんの試合が埼玉の大きなアリーナで開催される。

新幹線やホテル、アリーナのチケットまで全てを涼ちゃんが用意してくれた。

私の家では静香さんが私を待ってくれている。

新幹線の駅まではお母さんが送ってくれる。

静香さんが妊娠中だから…。

でも私には学校があるから静香さんの為にゆっくりと行く余裕がない。

気持ちだけがイライラとする。

昼休みに咲良ちゃんが


「理梨ちゃん、今日はどうしたの?」


と聞いて来る言葉にすらイライラとしてしまう。


「今夜から埼玉に行くから早く学校が終わって欲しいの…。」

「埼玉に?ご旅行ですか?」

「知り合いに会いに行くだけよ。」

「まぁ、埼玉のお知り合いですか?」


お嬢様に説明をする事すら面倒だと思う。

VERTEXがあると言っても、どうせ通じない。

それ以上は会話もせずに早く帰りたいオーラだけを出し続ける。

学校が終わり次第はバスに飛び乗り家に帰る。

私がどんなに急いでも家に着くのは4時半…。

服を着替えて荷物をお母さんの車に積み込む。


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