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第4章 緊張する…



されど私も静香さんも格闘ファンという訳ではないのだから、5時間も他の選手の試合を見てもあまり嬉しいとは感じない。


「お茶か水を買って来ましょうか?」

「買いに行くなら私も一緒に行くわ。少し綺麗な空気を吸いたいから。」


会場の熱気で静香さんの顔色が少し悪い。

涼ちゃん達の時間までは客席からアリーナの外通路に出てアリーナ内を散歩する。


「大丈夫ですか?」

「うん…、大丈夫。」


静香さんと後で食事が出来そうなお店などをチェックする。

5時間も格闘を見ない2人がアリーナに閉じ込められるのはかなり苦痛になる。

時々、パンフレットを確認して面白そうな試合を観に行くけれども格闘はさっぱりわからない。

女性選手の試合を観てみたものの女性同士の殴り合いは男性選手よりも残酷に感じて後悔する。

夕方前にお店が混む前にと静香さんとうどん屋さんへと向かった。


「やっぱり格闘の世界って理解が出来ないわね。」


頂点の奥さんの言葉としては良くない言葉かもしれないけれど私も静香さんの言葉に賛成だと思う。

好きな人が殴り合いをする姿を楽しんで観るなんて難しくて私には無理だ。

それでも涼ちゃんの試合があるからと仕方なく客席に戻った。


「ねぇ、あれって篠原さんじゃない?」


静香さんが私と静香さんの客席の前に居る男の人の事を言う。


「本当だ。篠原さんだ。」


急いで静香さんと客席に駆け寄った。

今は次の試合前の準備中だから客席の間の通路を移動出来る。

試合が始まると客席から動く事はマナー違反になる。


「理梨ちゃん!」


篠原さんが私達に気付いて近寄って来る。


「篠原さん、どうしたの?」


涼ちゃんか霧島さんに何かあったのだとわかる。

そうで無ければわざわざ篠原さんが客席まで来る事はないからだ。


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