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VERTEX
第7章 仕事だから…



丁度、お父さんが帰って来たから夕食を食べながら状況を説明する。


「そういう事だから、来週は涼ちゃんを連れて沖縄に行って来る。」

「そういう事って…、アンタにマネージャーなんか出来るの?」


お母さんが呆れた顔をする。

要するにマネージャーというよりも犬男が撮影から逃げ出さない為の飼い主の付き添いだ。


「CMに出演するのは涼ちゃんだから私は付き添うだけだよ。」

「石垣島ならお肉のお土産をよろしく。」


涼ちゃんに物を買わせるなと言うくせにお土産だけは要求する両親だから反対とかはされない。

ため息が出る。

涼ちゃんとの旅行なら嬉しいだけなのに、間違いなく不機嫌な涼ちゃんとの仕事の旅行だから嫌になる。

そこからの一週間は本当に不機嫌な涼ちゃんだった。

1度ヘソを曲げるとなかなか回復をしてくれないのが涼ちゃんの特徴だ。

私には普通だけども篠原さんや会長さんに対する態度はかなり酷い。

最近は霧島さんが練習に来ない。


「霧島さんは?」

「仕事だろ?VERTEXは人使いが荒いからな。」


わざと会長さん達に嫌味が聞こえるように言う。

とりあえず、この場では涼ちゃんの機嫌を治すのが私の役目になる。

休憩用のベンチに座った涼ちゃんの頭を撫でてよしよしとする。


「仕事の時間以外は私と遊べるよね?」

「そりゃ、そうだろ?24時間も撮影されたら労働法で訴えてやる。」

「なら、いっぱい遊ぼうよ。石垣島にタダで旅行に行けるとかチャンスじゃん?」

「理梨が石垣島で遊びたいなら我慢する。」


笑って私に抱きついて来る。

普段ならベタベタするなと怒る会長さんも今日は黙って見ている。

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