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VERTEX
第7章 仕事だから…



呆然としていた。

涼ちゃんが仕事だと割り切っているのはわかってる。

なのに…、手の震えが止まらない。


「大丈夫?」


女の人の声に振り返る。


「和美さん…。」

「理梨さんの立場は内山田会長から聞いてるわ。国崎さんの事も内山田ジムとしては迷惑をしている事もね。だけどVERTEXの立場としては今は仕方がないのよ。理解はして貰えるわよね?」


和美さんが悪いとは思えない。

だけど…。


「理解は出来ません。でも、嫌々ながら我慢をするだけです。もし、涼ちゃんを傷つける行為がVERTEX側からあれば、私は迷わずVERTEXを辞める道を涼ちゃんに言うだけです。」


私の言葉に和美さんが驚愕する。

高校生だからと簡単に私を言い含められても涼ちゃんが後で困る事になる。

私は私のやり方で涼ちゃんを守りたい。


「わかってるわ。VERTEXは国崎さんとの契約延長をしない方向で今は調整中だから…。」


周りの人達には聞こえないように和美さんが言う。

VERTEXは年末のイベント終了で一時的に契約が終了するシステムになっている。

来年度は新しい契約になる。

戦力外の選手は契約延長をしない方針だからだ。

それはラウンドガールやキャンペーンガールも同じ扱いになる。

若い選手が入って来るように、彩りに使われる女性も新しく若い女性に変えられるという世界。

VERTEXが要らないと判断をすればゴミのように捨てられてしまう世界に怖くなる。

涼ちゃんが私のところにやって来る。


「どうかしたか?」

「何でもない。こんな仕事は2度としたくないって和美さんに伝えただけ…。」


私がそう言うと和美さんが私達から離れた。


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