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第8章 したい…



お昼は本当にガッツリだった。

石垣牛のコース料理に涼ちゃんはサイドメニューのハンバーガーまで頼んでいる。


「やべぇ…、モロに食った。」

「食べ過ぎだったよ。」

「わかってる。身体を動かしたい。」


辛い顔をする涼ちゃんに胸が痛くなる。

練習を休むと身体を動かしたくて落ち着きを失くしてウズウズするらしい。

それでも午後は撮影があるからとタクシーでホテルに戻った。

ホテルではスタッフさんが撮影の準備を始めている。

涼ちゃんはスタイリストさんとメイクさんに今日の撮影の姿に変えられる。

ホテルのスィートルームでの撮影。

大きなダブルベッドにバラの花びらが散らばっている如何にもなベッド。

このベッドシーンが終われば仕事は終わりだからと私はそのベッドを見ないようにする。

国崎さんが部屋へと来た。

顔色がかなり悪い。

本当に具合が悪いのかと少しだけ同情する。

監督さんがまた涼ちゃんと国崎さんに撮影したい内容の説明をする。

涼ちゃんと国崎さんがベッドに寄り添って寝そべるように並んだ。

スタートの声がする。

涼ちゃんが国崎さんの腰に手を回す。

たったそれだけでカットがかかる。

国崎さんが強ばった顔をするからだ。

2度目は引き攣った笑顔で涼ちゃんが国崎さんの髪を搔き上げただけで国崎さんがビクリと身体を震わせた為にカットがかかる。

3度目、4度目とカットがかかり、さすがに現場がざわついた雰囲気に変わっていく。


「少し休憩をしよう。」


監督さんの言葉で撮影が中断する。


「二日酔いだと…。」

「だから大根女優とか言われんだよ。」


スタッフの人の声がする。

涼ちゃんはどこかに電話をしている。

私はぼんやりとこの状況を眺めるだけ…。


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