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第3章 特別チーム

翌日、出社したらエントランスに張り紙がしてあった。

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以下の者、特別チームに任命する。

設計課からは、星月　流星（りゅうせい）・斉藤　花梨（かりん）・大山　卓（すぐる）

営業課から、大谷　陸（りく）・長田　里沙（りさ）

秘書課から、水野　杏（あんず）・山形　雛（ひな）

出社しだい社長室に出頭せよ。

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特別チームって、何するんだろ？

とりあえず社長室に向かう。

社長室は2階。だけどエレベーターを使う流星。

エレベーターを降りると女の園と呼ばれる階だった。

秘書室の受付で名乗るとすぐに通された。

秘書課と経理課の間を抜けて社長室へ。

社長室に入ると、設計課のニシ係長がいた。

応接セットに座るように案内されたので座って待つ。

係長が自分を売り込んでいた。

特別チームに自分の名前がないこと。

設計課の推薦人物が違うこと。

俺でなく、係長がチームに入るようになっていたなど。

自分をアピールしているが、社長が一言。

「君は特別チームにはいらんのだよ。

設計課で頑張りたまえ。以上だ。」

ブツブツ言いながら退出していく係長。

少しづつ集まり出すチームの人達。

設計課のノーブラ・ノーパン娘も入ってくる。あぁ、この人が花梨さんか。

最後に出社時間ギリギリにやってきた専務の息子。

専務の息子は大山　卓なのか。初めて知った。

秘書課の水野　杏さんが秘書課のお姉さんなんだ。

後は初めて見る顔だな。

社長の挨拶の中に、特別チームは社長直轄の部署だと聞かされる。

なんでも大きなプロジェクトを抱えているらしい。

挨拶が終わり、自己紹介になった。

辞令を写メっていて良かった。

顔と名前が覚えられる。



自己紹介も無事済んだ。

社長室に常務取締役が入ってきた。

大江　博士（ひろし）。常務である。

プロジェクトの内容説明が始まった。

「大手建築会社がＪＶで開発しているリゾート地。

そこの運営及び企画立案をする。

しかし、まだウチがすると決まった訳ではない。

良い提案をし相手を納得させなくてはならない。

相手を納得させられなかったら、３ヶ月で特別チームは解散するだろう。

諸君には期待しておる。よろしく頼む。」