パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 祖母の遺産

父親が「おまえはもう成功している。それを知っていて、あえて与えなかったんだよ。」

５冊の本を持ち、蔵の鍵を父に渡した。

大事に抱えて笑いを堪える流星。

他の４人は「ハズレ」だな。そう思っていたが、流星だけは違っていた。

あの１冊でも今があるのに、そんな本が５冊も。

大事に鞄に入れて、最終列車に間に合うように家を出る。

駅に行く前に、線香とロウソクを買い、墓に手を合わせて家路につく。

家に帰り、早速、鞄から本を出す。

その本は、紛れもなく「吉畑松陽」だった。

あの本の続きかな？そう思ったが、題名が違う。

「人の動かし方」１巻から５巻。全５巻からなる代物だった。

この本は考えるのではなく、身体を使う書物のようだ。

運動苦手の流星には身体で覚える書物は苦手である。

１年が過ぎ、２年が過ようとしていた。

そして、やっと最終ページ。

最終ページには「塾生卒業おめでとう。

君には明るい未来が待っている。さあ！羽ばたけ！明日の日本を豊かにするのだ！」

そう締めくくられていた。

５巻すべてを習得し、免許皆伝を授かる。


よし。今まで散々馬鹿にされ、罵られてきた。

そんな奴らに制裁を加える時が来たのだ！

種々なる方法で、呪われの悪夢のような日々だった。

その雪辱を投げ返すのだ！そうだ！これからが俺の時代なのだ！



ガッツポーズをする流星。

この本の素晴らしさは前回で知っていた。

後は本当で他人が思い通りに動いてくれるのだろうか？

それだけが少し心配なのだ。なにせ他人を使って訓練したことがない。

ぼっちには厳しい修行だった。

よし！街に出よう。そして対人訓練してみよう。

そして実験が上手くいけば、俺を見下していた奴らに復讐をしよう。