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また何処かで会いましょう
第1章 珈琲の香りに誘われて
ヒヤヒヤしていたけど、ちょうど良くマスターが珈琲を運んでくると安心した。
「お待たせしました。珈琲です」
「ありがとうございます……」
「ごゆっくり」
珈琲をテーブルに置いて、お辞儀する私へにこりと微笑む。
本当にこの人優しそう……。
ちょっとだけかっこいいし……。
「ありがとうございます。あの!」
「はい、何か?」
「ここって、アルバイト募集してたりしませんか?」
「アルバイト……?」
唐突な私の質問に対して、マスターは不思議そうに聞き返した。