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第6章 志摩の過去

「今日は見えないようにしよう」

穂高が後ろから伊良に目隠しをする。
そのまま布団へと誘導され
寝そべった瞬間から
全身を二人の手によって愛撫され始めた。


お臍の周りを、ざらざらした舌に舐められ
そして股関節の部分を親指でぐいぐいと押されると
それだけで心地よくてピクピクと反応してしまう。


「っあ…」


その反応に合わせるように
唇を塞いできたのは、穂高だろう。
その柔和な顔にふさわしく
とろけるような柔らかい舌触りは
滑らかな絹ごし豆腐のようで
その舌がねっとりと絡み付き
そのうちに熱を帯びてくる。



（あ…。気持ち良い…）



乳首を始めはつんつんと触れていたのだが
その快楽に隆起してくると
迷わずそれを指先で摘ままれて
ぐりぐりとこねくり回される。


「ッん…！」


二人同時の愛撫に
伊良の体はすでに火照り始めて
心地よい快楽の波に脳が痺れる。


摘まれた乳首の先を
穂高の滑らかな舌が包み込み
びくんと体が呼応する。


「いいね、伊良。かわいらしい反応だね…。
こうしたら、もっと気持ちいいかな？」


「あ…！」


穂高の声と同時に乳首が締め上げられ
片方は強く吸われる。


「志摩」


呼ばれた志摩が
すでにトロトロの蜜を出す伊良の秘部に触れ
小さな蕾を剥き出しにした。
そのまま
志摩の熱い舌が蕾の先を執拗に攻めはじめた。


「あッ。いや、だめっ…！」