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第6章 志摩の過去

「あっ、だめ…逝く…！」

痙攣し始めた伊良の体を抑え込むように
志摩が彼女の腰に手を当てて前後にゆさった。


「いやっ…！ああっ！んんっ」


喘ぎ声は
穂高の分身を口に入れられたことで封じられた。


下から揺り動かされ
その流れのまま穂高の大きすぎるそれが
口の中を行ったり来たりする。


苦しさと快楽で、頭の中が真っ白になる。


穂高に押さえつけられた手を掴んで
何度も彼を遠ざけようとした。


「ほら、もっと唾液だして。美味しそうにしなくっちゃ」


穂高が伊良の鼻をつまみ
苦しくてもがくと
窒息する寸前で口の中の凶暴な其れを引き抜く。


やっと口で息を吸えたかと思うと
また喉奥に詰め込まれる。
志摩の腰を持つ手に力が入る。


『―――愛蘭、気をしっかり持て。
穂高は悪いやつじゃない。
決してお前を殺すほどに痛めつけたりはしない』


志摩の声に伊良は
飛びそうになる意識を引き留められた。
志摩から与えられる快楽に何度となく逝き
穂高の苦しみに限界を感じていた時に
穂高のそれが一回り膨らみ始めた。


「そろそろ逝くよ。全部、飲み込んで」


穂高が笑い、伊良の目隠しを取った。


「零しちゃだめだよ」


穂高の其れが一気に膨らみ、そして爆ぜた。