この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
姫巫女さまの夜伽噺
第6章 志摩の過去

「んっ…!」

喉の奥に、彼の白い欲望が
恐ろしい勢いで注ぎ込まれる。


穂高は伊良の頭を抱え込み
喉奥から離してくれない。


伊良はむせて泣きながら
穂高の放出された白い液体を飲み込み
飲み切れずに口の端から滴が垂れた。


口から抜いてはまた突っ込み
苦しくて涙が出ると
穂高は優しい顔で伊良の涙をぬぐう。


「うん、気持ちいいね。
伊良の泣き顔はたまらないな。
志摩もそう思うでしょ?
あと三回くらい、見たいな」


穂高のさわやかなほほえみの後
伊良の口にまたもや穂高の欲望が突っ込まれ
彼の言うとおり、三回同じことをし終わった時には
伊良の自我は消えてなくなりそうになっていた。


志摩の声に、やっと意識の一つ
ほんの小指の先ほどの自分を保てる。


口の中は穂高でいっぱいになり
飲みきれない欲望が伊良の体にたくさん垂れた。


志摩は伊良の中に入ったまま
彼女が何度となく絶頂するのを感じ
そのたびに自分も逝きそうになるのをこらえることに必死だった。
おそらく穂高は
志摩が苦しむ事もわかってやっているのだろう。



(くそ…―――俺のほうがおかしくなりそうだ…)



穂高にいじめぬかれ
それでも伊良は必死に耐えた。


志摩の呪禁に縛られているのに
それを唯一の励みとか希望だと思って
必死に耐えている。


志摩にはその姿がいじらしかった。
ちっぽけですぐ死んでしまう人間が
必死に生きているさまが
志摩にとってはそれはそれは、愛おしい。


さらに言えば
志摩の愛情をまっすぐ受け入れた伊良に
特別な感情を抱いていた。



(麻木……)



志摩は目をつぶる。
伊良よりも小さく痩せ細り
あまりの苦しみから自分から逃げてしまった
哀れな一人の人間が目に浮かぶ。


生きることを手放した彼女の亡霊に
志摩は永遠とも思える時間を苦しめられた。
/256ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ