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姫巫女さまの夜伽噺
第7章 癇癪鼠

「あっ…ダメ、逝く…」

奥にコツン、と志摩が当たる。
その感覚に伊良の中は急激に縮こまり
志摩がもう一度奥をついて押し当てると
伊良は泣きながら絶頂した。


「いっぱい逝かせてやるよ…。
あの鼠野郎じゃろくに満足できなかっただろ?」


その言葉通り
逝きすぎて立てなくなるまで
志摩は伊良を犯し続けた。


びくんびくんと余韻に波打つ体が収まった頃
志摩は伊良を抱きしめた。


「外行くぞ…」


「え、外…?」


ざば、とお湯から伊良を抱きかかえながら出ると
志摩はすたすたと歩き出す。
湯船の一番奥に小さな扉があって
そこから外へと出ることができた。


「え…すごい!」


初めて見た外には
巨大な露天風呂が広がっていた。


黙々と湯けむりが立ち込め
気持ちのいい風が吹いている。


岩で囲まれた風呂に
志摩はゆっくりと入っていった。


「気に入ったか?」


「うん、こんなのあるなんて、知らなかった」


「ここはほとんど誰も入ってこない。
この先は岩だらけの洞窟になっていて
そこを抜けると川に出る。
逃げたきゃそこから逃げられなくもないが
結界が貼ってあるから、まず無理だな」


「別に逃げようなんて思わないって…」


ならいいが。
そう呟いて、志摩は伊良の耳たぶを後ろから齧った。
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