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姫巫女さまの夜伽噺
第8章 老舗蛞蝓
志摩の手が何もなかったようになって
伊良は心底ホッとした。
もし、戻らなかったらどうしようと
内心ハラハラしていた。


「心配するなって言っただろ。
それよりも、あの毒の後遺症の方が
俺は心配だけどな…」


「後遺症?」


「ああ。話によれば、一度浴びると癖になり
毒を求めてど淫乱になってしまうとか…。
お前は、大丈夫か、愛蘭?」


そう言って志摩が伊良の体に触れる。
後ろから抱きとめられたまま
太ももをさすり始めた。


「大丈夫だけど…。そんなに、あの毒はすごいの?」


「まあ、そうやって蝓凪様は生きてきたから
それは強い毒だという事だ。
お前がもし人間のままだったら、たちどころに溶けている」


それは聞かなきゃよかったと伊良はため息を吐いた。
その間にも、志摩の手はいつの間にか太ももの内側を弄り
足の付け根を行ったり来たりする。


下腹に手を添えて撫で回し
お尻、臍、そして胸を揉みしだいた。
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