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姫巫女さまの夜伽噺
第8章 老舗蛞蝓

「愛蘭、もう痛みはないか?」


「うん、平気…。
それよりも、志摩が心配…」


志摩は伊良を抱き寄せながら
宝珠を握りしめる。


その不思議な治癒力により
しばらくすると、皮膚が再生してきた。


「あの毒液は、男には効果覿面で
一瞬にして溶かしつけてくる。
蝓凪様は、なんとも恐ろしい神だ。


だが、もう枯れたと言われていた蝓凪様を
あれほどまでに毒液まみれにさせることができたのは
ここ最近ではお前だけだ」


話によれば、先ほどの蝓凪は
一帯の山を統治した力の強い神であったとか。
しかし、だんだんと衰え、力も弱まり
そろそろ潮時と囁かれていたところだった。


「そんな時に姫巫女の話を聞いて
蝓凪様はわざわざ遠方から駆けつけた。
ここの薬湯で、だいぶ疲れも取れた様だが
正直、回春においては無理だと宿ではもっぱら噂になっていた」


しかし、結果的には
伊良の体は蝓凪にとって程よかったようだ。
部屋中に毒液を散らすことなど
ありえないと言われていた事が
現実として起こった。


明日には宿中が大騒ぎになっているだろう。
志摩が話し終わる頃には
彼の手は完全に元どおりに戻っていた。
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