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姫巫女さまの夜伽噺
第11章 妖の世界
朝日が昇るまで
飽きることなく体を貪られた伊良は
限界をとうに超えていた。


朽葉の下賎な精力は強く
その力も性液も、枯渇することが無い。


シーツは性液が染み渡り
床にまで垂れてシミを作っていた。
腕と足は鬱血し、縛られた痕がくっきりと刻まれている。
妖はそういったことに無頓着なのか
それとも朽葉がそういう性格なのか
全く動じていなかった。


「もうそろそろ、お開きにするか…」


最後に伊良の頭からドバドバと性液を垂れ流し
喉奥に先端を擦り付けて掃除を要求する。
限界など、とうに越していた。
人間では無い体でこちらにいるせいもあるのか
頭の芯はぼうっとしていて、目が霞む。
身体中が痛く、吐き気がおさまらない。


早急にあの薬湯に浸かり
優しくされたかった。


しかし、それをさせてなどくれない現実。
絶望さえないまま
身動きさえできずに
伊良はただただ言われるがままに従った。
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