この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
姫巫女さまの夜伽噺
第1章 まよいまやかしその先に
もう何度目だろうか、これを経験するのは。
バイトでヘトヘトになって帰って来たマンションで
自分の部屋の鍵を開けようとすると
中から女性の声が聞こえてくる。
その声に応じるように
彼の攻めたてる声も聞こえ
だんだんと女性の声が大きくなる。
愛蘭(あいら)はため息をついた。
自分のマンションなのに
まるで自分のものとは思えない日がある。
彼とは居酒屋で声をかけられて意気投合し
そのまま流れで付き合う事になった。
会って二回目で手を出されそうになり
それを拒絶したのが、この最悪の事態の幕開けだった。
「あっそ、ならいいよ」
そう言った時の
あの彼の冷めた顔を忘れられない。
否応無しに合鍵を奪われた。
それ以来、まるでラブホがわりと言わんばかりに、
愛蘭のマンションに知らない女を連れ込んでいた。
バイトでヘトヘトになって帰って来たマンションで
自分の部屋の鍵を開けようとすると
中から女性の声が聞こえてくる。
その声に応じるように
彼の攻めたてる声も聞こえ
だんだんと女性の声が大きくなる。
愛蘭(あいら)はため息をついた。
自分のマンションなのに
まるで自分のものとは思えない日がある。
彼とは居酒屋で声をかけられて意気投合し
そのまま流れで付き合う事になった。
会って二回目で手を出されそうになり
それを拒絶したのが、この最悪の事態の幕開けだった。
「あっそ、ならいいよ」
そう言った時の
あの彼の冷めた顔を忘れられない。
否応無しに合鍵を奪われた。
それ以来、まるでラブホがわりと言わんばかりに、
愛蘭のマンションに知らない女を連れ込んでいた。