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姫巫女さまの夜伽噺
第3章 儀式
穂高の与える快楽に
耐えきれない体が
痙攣したようにビクビク卑猥に動いた。
それが収まるまで
高は愛蘭の中で
ゆっくりと抜き差しをしていた。


「…よく頑張ったね、愛蘭。
これで、儀式は終わりだよ。
君は、ここでの名前をもらって、生まれ変わる」



〝いら〟



志摩が呟く。


「今日からお前は、伊良だ。
お前はこの山に贄として奉げられた」


志摩はつまらなそうにそれだけ言うと
立ち上がって去ろうとする。
その背中に釘を刺すように
穂高のさわやかな声が追いかけた。


「志摩、後はよろしく頼むよ。
もう好きにしても良いよ。
ただし、まだ客には出さず
みんなにも知らせない方がいいね。
しばらくはここで躾けをしよう」


穂高は穏やかな顔で愛蘭を見つめた。
そして、彼女の蜜壷から自身の突起物を抜き出す。


栓が外れた愛蘭の壷からは
白濁したものが流れ出て
布団に大きく染みを広げた。


「志摩、伊良の中は幾重にも重なった襞が吸い付いて離れないよ。
僕がこの早さで参るんだから
他の妖はひとたまりもないだろうね。
任せるから、志摩も骨抜きにされないようにね。
それから、今度はきちんと守らないと。
いつまで引きずってるか、僕は知らないけどさ」


「お前、喧嘩売ってるのかよ」


「まさか。僕は志摩より弱いからね」


いまだに呼吸が収まらない愛蘭をよそに
穂高は何事もなかったかのように着物を着る。
穂高の言葉は軽やかなのに重たく
その声に志摩がほんの少し眉根を寄せて
目に強い力が一瞬だけ光った。


それを知ってか知らずか
穂高は着替え終わると放心状態の愛蘭の額に口づけをした。


「楽しみにしているよ、伊良」


穂高が去り
一気に室内に静寂が流れた。
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