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姫巫女さまの夜伽噺
第3章 儀式


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志摩はまだ息の上がる愛蘭の元へと近寄ると
ものすごく不機嫌な顔をして
手足の拘束をしていた札を剥がすと
青白い狐火で一瞬にして燃やした。


途端に
愛蘭の元に自分の手足の感覚が戻る。


「縄女、解け」


志摩の怒り混じりの声に
かしこまりました、と、どこからか声が聞こえる。


次の瞬間。
縄がはらりと愛蘭の体から解けて
しゅるしゅると音を立てて消えた。


「起き上がられるか?」


志摩は愛蘭の横に来る。
愛蘭は泣き腫らした目をしばたかせ
足をゆっくりと閉じて起き上がろうとした。


「うん…」


そして、お腹の鈍い痛みを感じ
体勢が崩れようとした所を
志摩に抱きかかえられる。


半身を起こすと
自分の中から何かが流れ出てきて布団に広がる。


見れば、先ほど穂高が愛蘭の中に出したものと
愛蘭の血液が混じったものだった。


「私…」


愛蘭は訳がわからなかった。
いきなり異界に入り込み
わけのわからないうちに
全ての初めてを奪われた。


それも、人ではない者たちに。


「私、エッチしちゃったの…?」


着物を肩から志摩がかけてくれたが
愛蘭は下腹部の痛みと
まだ脳の芯に残る快楽に
思い切り戸惑いを隠せない。


姫巫女などと訳のわからないことを言われて
さらに困惑していた。


そんな愛蘭を気遣うかのように
志摩が肩から着物をかける。


「初めてが穂高なら文句ないだろ。
あんな美しい生き物、この世界でも稀だ。
それに、あいつはこの山と宿の権限を代行してる…いわば、神に近い存在だ」


「そういう事じゃないの!」


愛蘭の目からまた涙が出てきた。


「だって、こんな事…こういう事って
好きな人とするもんじゃないの?
好きな人と繋がって
愛を確かめ合うものじゃないの⁉︎」
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