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姫巫女さまの夜伽噺
第6章 志摩の過去

「…入れるぞ」

志摩は、伊良に触れられたせいで猛った自身を
彼女のすでに滝のように蜜を垂れ流した奥へと差し込んだ。


「っあ…ぁぁあ!」


伊良は泣きながら喘ぐと
その刺激にぎゅうぎゅうと中を伸縮させながら果てる。



(…入れただけでこれかよ…)



志摩はそのきつい締め付けと波打つ彼女の襞に
快楽に負けそうになる心を押さえつけた。


彼女の体の香油を流すべく全身をくまなく触り
その些細な刺激に何度となく果てる彼女の体を
自身の胸板に押さえつける。


香油の効果は
程なくして薬湯によって排出された。
苦しそうな体を湯から一旦引き上げると
向かい合わせになって彼女を抱きしめた。


「まだ、俺が欲しいか?」


ぐったりして体を寄せてくる姿に
志摩は欲情を隠しきれない。
そして、そんな己をどこかで軽蔑した。
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