この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第7章 俺が死んだ日
あの家は・・・。
俺と・・・父さんの思い出が詰まった家なんだ。
急いで駐車場に行き車のエンジンを掛けた。
親父はちゃんと逃がしてもらえたか・・・??
お袋は・・・・。
てか何で火事なんかッ!!!
銀座から急いでも30分はかかる・・・。
俺を産んでくれた・・・母が亡くなって・・・・祖父が一人でひっそり暮らしていたあの洋館・・・。
夏休みには父さんがよく連れて行ってくれて・・・祖父の車いすを引いて近所を散歩した・・・・。
家の庭園は・・・春には花が咲き・・・夏は新緑・・・。
広い芝生が大好きだった・・・。
あの家は・・・。
俺の大事な・・・。
思い出なんだ。