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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第9章 知らない女との生活
湊said
龍の店に行く前に・・・美晴ちゃんの様子を見に行った俺・・・。
店には美晴ちゃんが一人・・・レジがあるカウンターの中で電卓をたたきながら書類を作っていた・・・。
俺が店に入ると・・・彼女は直ぐに顔を上げて・・・・笑った・・・。
「湊君・・・・あ、・・・この前は・・・お世話になりました・・・・(笑)」
笑ってそう言ったけど・・・。
彼女の目は真赤に充血し・・・目は腫れていた。
「あ~・・・(笑)そんなの全然・・・あれからどう?大丈夫?」
俺が言うと・・・美晴ちゃんは一回言葉を詰まらせて・・・。
「うん・・・。なんとか・・・。」
なんとか・・・ギリギリって感じだな・・・。
「龍・・・酷い事してない?」
心配だ・・・・。
美晴ちゃんは龍というワードを聞くと・・・直ぐに目を潤ませた・・・。
「あ・・うん・・・(笑)大丈夫・・・・」
大丈夫じゃないね・・・。
もう・・・ギリギリの状態で立っている様に見える・・・。
「アイツ・・・ちゃんと帰ってる?一緒に過ごしてる?」
俺がそう聞くと・・・彼女は我慢しているのか下を向いたまま・・・。
うんっと・・・一回頷いて・・・。
「ごめん・・・仕事終わらせないといけなくて・・・・・(笑)」
俺に顔を見せない様にして振り返りながらそう言って・・・カウンターの方に戻って行った・・・・。
アイツ・・・。
帰ってないのか・・・・。