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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第2章 2人の悲劇の始まり
火事ッ???
「えっ・・ちょっと待って!!皆はッ??皆は無事なのッ???」
私が声を上げると、テラスに居た龍は部屋の中を覗き込み・・・。
私は慌てて龍の方に行った・・・。
『みんな無事だ(笑)・・・ちょっと鈴江と俺が腕に火傷を負ったくらいでな・・・子供たちも母さんも怪我はない(笑)あいにく昨夜は宿泊のお客さんも2組でな・・お客さんも無事だ・・・。』
えっ・・・。
「鈴江さん大丈夫なのッ??お兄ちゃんはッ??・・・皆今どうしてるのッ??」
私の方が・・・。
パニックだ・・・。
龍は私の肩を掴み・・心配そうに私の顔を覗き込んだ。
・・・・・・。
私は電話口を抑え・・・龍に・・・。
「お兄ちゃんの家が・・・火事に・・・・・。」
私がそう言うと龍は目を丸くして口をポカンと開けた・・・。
『いや、俺等の火傷は大したことない・・・(笑)ただ、・・・ちょっとお願いがあってな・・・。』
・・・・・・。