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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第2章 2人の悲劇の始まり
晴夫said
はぁ・・・。
全部なくなっちまったな~・・・。
俺は全焼した現場でしゃがみ込み焼け落ちた家を眺めていた。
鈴江の両親が残してくれた・・・家を・・・・。
「はぁぁ~・・・・・。」
ため息をつき真黒に焼けた木材を触っていると・・・。
「お父ちゃんッ!!(笑)・・・なーーーに落ち込んでるのよッ!!」
・・・・・。
俺の背後から威勢のいい声(笑)
立ち上がって振り返ると・・・。
そこには腕まくりをした鈴江が立っていた。
「ママ・・・・。」
鈴江はニカーーッと笑って・・・。
「落ち込んでる暇はないわよッ!!保険で幾ら位降りるか分からないけど~・・さっさとここ片付けて再建するんだからッ!!あの子達を美晴ちゃんと龍君に預ける準備もしないとだしッ!!(笑)お父ちゃんがそんな落ち込んでたら何も進まないじゃないッ!!!」
鈴江・・・。
鈴江は俺の手を取り・・・。
「もう・・壊れそうだったし??(笑)・・・倒壊して皆が怪我する前でよかったわ(笑)」
・・・・・・・。