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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第2章 2人の悲劇の始まり
事件は昨夜・・・。
俺等家族は1階部分の和室で二部屋使って皆で並んで寝るのが習慣・・・。
昨夜も同じ、
俺が一番手前で・・・その横に鈴江・・陸斗・・海斗・・・空斗・・・お袋。
子供を挟むようにし寝ていた。
夜中の2時過ぎに陸斗が目を覚ましトイレに行くと言って部屋を出た。
トイレは和室を出て廊下を進んだ先にある。
なかなか戻ってこない陸斗を心配し俺は起きて和室を出た。
すると陸斗はトイレを済ませ廊下で庭先をじっと眺め固まって動かなかった。
「陸?・・・どーしたんだ?眠気冷めちまったか?」
俺が声を掛けると・・・。
陸は俺の方を見て震えだした。
??????
「どうした?」
俺が近づいて行き・・・陸の肩を触ると・・・。
陸は体を震わせ・・・。
庭の奥にある・・・。
古い・・・。
倉庫を指さしたんだ。
・・・・・・ッ?!
俺は立ち竦んだ陸を直ぐに抱きかかえ和室に走った・・・。
「鈴江ッ!!お袋起きろッ!!火事だッ!!!」
そう・・・。
古い倉庫はもう火に巻かれていて、庭先の木にも燃え移り・・・・。
母屋にも火が燃え移る勢いッ・・・。
廊下を見ると煙がどんどん中に入って来て・・・。
俺はもう片手に空斗を抱きかかえ陸と空を両手に外に出た。

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