この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第19章 出て行く女、思い出せない男
龍はキッチンに入って来て・・・。
私が龍の方を見ると・・・・。
両手で私の肩を掴んだ・・・。
・・・・・・・。
「このマンスリーマンションじゃなくて・・・・。」
・・・・・・・。
「俺と湊の・・・あのマンション使って・・・。」
・・・・・・ッ???
「ダメッ・・・それじゃ意味が・・・・」
それはダメ・・・私は・・・龍から離れようって・・・・。
龍はギュッと肩を掴む手に力を籠め・・・。
「本当は・・・出て行ってほしくないし・・・一緒に居たいんだよ。」
・・・・・・。
何言ってるの????
私は下でギュッと拳を握った・・・。
「美晴ちゃん・・・」
龍が・・・頬を撫でた瞬間・・・。
私はその手を払い・・・。
「ごめんっ・・・・あの・・・・」
思わず後退りをしながら下を向いた・・・・。
あの日・・・。
龍は・・・あの子と逢ってたんでしょ???
だから・・・夕方待ち合わせ・・・。
そして・・来なかった・・・。
「美晴ちゃん??・・・・あのさ、・・・」
私だって・・・///////
私だってじゃないッ!!!私は・・・・。
「私は龍が好きッ・・・・離れたくないに決まてるじゃないッ・・・・・」
そう言うと涙が零れる・・・。
龍は私を追うように近づいてきて頬を触ってきた・・・。