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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第2章 2人の悲劇の始まり
子供たちと鈴江とお袋が出て行った後・・・。
俺は陸の頭を撫で・・・。
「陸・・・、ごめんな~・・・怖かったろ??」
怖い思いをさせて・・・ごめんな・・・。
陸はゆっくり布団を剥がし・・・。
目を濡らしたまま俺をジッと見つめ・・・。
「父ちゃん・・・・・」
・・・・・・・。
陸が・・・。
喋った・・・。
「どうした?・・・怖かったよな?少し落ち着いたか?」
俺がそう言って小さな頭を撫でると・・・・。
陸はまた涙を流した。
「・・・ねぇ、・・・父ちゃん・・・。」
・・・・・。
「どうした?・・・」
「・・・父ちゃんも・・・母ちゃんも・・・婆ちゃんも・・・海斗も・・空も・・・・」
・・・・・。
「皆何処も行かないよね???」
・・・・・・・。
「(笑)お前等と婆ちゃんは~・・少しの間ほら・・・龍兄ちゃんの所に行くんだぞ??(笑)美晴と龍兄ちゃんが明日お前等をでっかい車に乗って迎えに来てくれるぞ~???」
そう言うと・・陸はまた泣き出して・・・。
「うん・・龍兄ちゃん・・逢いたい・・・ねぇ・・龍兄ちゃんも・・みーちゃんも・・皆ずっと元気だよね???父ちゃんも皆・・・皆ずっと元気だよね?」
・・・・・。
陸斗???