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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第4章 滝本幸助
和也said
月に一回・・・。
実家に帰るようにしている俺。
2階に上がると長い廊下・・・。
真赤な絨毯は・・・。
大正時代を思わせる趣。
ゆっくりその廊下を歩き手前のドアを開けると・・・。
そこは・・・。
小さい頃自分が使っていた部屋・・・。
そのまま残してくれているのか・・・・。
電気をつけ中を見渡すと・・・。
綺麗に掃除がされていて・・・・勉強机もそのままだ。
一回扉を閉め・・・一番奥の・・・親父の部屋の扉を眺めた。
・・・・・・。
ゆっくり歩き・・・その扉の前に立つ。
ドアノブを掴み・・・ガチャッと扉を開けると・・・・。
・・・・・・。
「父さん?」
返事がない事は分かってるけど・・・・。
俺は必ず声を掛けるんだ。
中に入り・・・奥の大きなベットを見ると・・・・。
親父は目を開けているが、・・・視点は合っていない。
俺はゆっくり親父に近づき・・・ベット脇の椅子に腰かけた。
そして親父の手を握って・・・。
「親父・・・ごめんな・・・。あまり帰らないで・・・。」
・・・・・・。
親父は・・・全く反応しないんだ。
テーブルに置いてあるタオルで手を拭いてやった・・・。
親父・・・。