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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第3章 仕込む
 奈々は太ももを抱えたまま、虚ろだった。
「……して」と、彼女は囁くように言った。
 どうやら野上が言ったことは、彼女に届いていなかったようだ。
「いや、あのね、ここはやばいんだよ。近くに車が停まったんだよ。それに奈々の声は外に漏れるかもしれないから」
「……私の声、漏れる?」
「あのね、奈々の声は…………」
 野上は一部始終を説明した。
 彼は車が立ち去るのを確認したあと、クリトリスを指でつんと弾いた。
 奈々はそのとき、「ンアッ」と声を上げ、尻が跳ね上がり、車が揺れた。
「ほらね。すぐ近くに人が現れたら、絶対に気づかれると思う。車も揺れるから、ねっ?」
 奈々は気づいたようだ。性器の濡れをティッシュで拭いている。
 ブラを直し、パンティを穿いた彼女は彼と同じように足を伸ばして、野上の隣りに尻を下ろした。そして彼の腕を自分の胸の前で抱きしめた。
 野上には、奈々が淫乱な女だということは分かっている。この場でセックスをしなくても、その淫乱度を見極めたいと思った。
「奈々、俺のを触ってごらん?」
「えっ?」
「これは二人だけの秘密だから、ほら、ズボンの上から触って」
 奈々の手を取り、触らせるのは手っ取り早い。しかし淫乱度が気になる。横目で見上げてくる期待感のある眼差しに、もうひと押しだな、と野上は思った。
「あのね、上から触るだけだから。指でちょっとだけ触ってみて?」
 奈々はうつむいていた。
 奈々の肩に腕を回した野上は、早く触るんだと言わんばかりに、指でブラを下げて乳首を転がした。
「ンッ……」
 とそんな声がした。
「ほら、手を伸ばして触って」
 少し時間を要したものの、野上を上目づかいで見た奈々は、ズボンの上から触り始めるのだった。
 野上は奈々の乳首を転がしながら、
「感想はどう?」
 今、奈々の淫乱度は、転がされる自分の乳首よりも彼の肉棒に向いているようである。
「すごくおっきい。これって私のあそこに入る?」
「太いのは、奈々はだめ?」
「……私、経験がないから分からないよ」
「じゃあ、見てみる? 俺のズボンを下ろして?」
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