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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第3章 仕込む
 野上は、奈々はこれからどんな行動をとるのかと、興味が湧いた。何も指図をせずに、黙っていようと決めるのだった。
 肉棒からエラまで強く吸い上げた奈々は、「ンフッ」と、四つん這いでシートの隅にクッションを置いている。両手でクッションを揉んだあと、彼女は仰向けになった。
 奈々には、同僚の真紀子先輩の言葉が浮かんでいた。
『性器に分け入ってくるあの快感は、エラの張った太い肉棒ほど、頭が真っ白になるくらい気持ちいい……』
 野上は、奈々の太ももを見て言った。
「奈々、今度も自分から膝を立てて、太ももを広げるんだよ。薄暗くて見えないんだけど、自分であそこを開いてごらん」
「ん、だめ、恥ずかしいです」
「いや、本当に薄暗いんだよ。大丈夫だから」
「絶対に見ないで。あぁ恥ずかしい」
「見えない見えない、本当に薄暗いんだから」

(バージンでも、やはり奈々はどMだ)
 目の前で繰り広げられる行為を、野上はじっくりと見ている。
 毛深い陰毛の間に、クリトリスの芽が尖っている。
(奈々は淫乱で、しかもエロ可愛いすぎる)
 奈々はあごを上げて顔をそむけた。
 指が花びらを広げたとき、薄暗い車内に、「ンッ」と甘い声が響いた。
 そのような奈々を見て、もうそれ以上花びらを広げるのは無理だろう、野上はそう思った。
「アァッ」と上ずる声がして、奈々は背中を反らせはじめた。彼女の両腕に挟まれた露わな胸が、谷間をつくっている。

 野上には、今の自分の全神経は、この張りつめた亀頭にあるように思えた。広げた太ももの間に、膝立ちで近づいていく。そんな自分も想像できた。
 反り返る肉棒と足首に絡まるズボン。これは変な帽子をかぶり、名刀を抜いて松の廊下を姫君の寝床に駆けつけている自分ではないか──。
 野上は奈々に近づいた。顔をそむけて指で花びらを広げている彼女は、太ももの間で反り返っている肉棒に未だ気づいていないようだ。

 大股開きで両膝を立てている奈々を見て、この状況は剣術の立合いのように、野上には思えた。
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