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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第3章 仕込む
「もちろん。締まりがよくて奈々のあそこは最高だよ。あのさ、このお尻の回し方は一人でもできるからマスターしておくように。分かった?」
 肉棒を握った奈々は、揉むようにしている。そして野上を見て、甘えるような口調だった。
「お尻の回し方の練習、毎日しなきゃだめ?」
 野上はその声に、どMテストが浮かんだ。
「俺は奈々を仕込みたいんだよ。無意識にでも、お尻が勝手に回るようになるまで練習しなきゃ。それに、気持ちいいから俺はいきそうだったんだよな。奈々、お口の中に出していい?」
 彼女の目は潤んでいた。淫汁に濡れた肉棒に、頭の角度を変えてしゃぶりついた。かりに歯が当たらない咥え方を、彼女は既に身につけているようである。
(肉棒を抜いたばかりでも、奈々は咥えてくる。ご奉仕の基本、どMテストは合格だ)

      (四)
 雨は降り続いていた。
「お父さん遅いな、もう直ぐ十時だよ」
 定義の自宅の居間で、由香は誰に言うでもなく独り言だった。
 聞いていた健太が、
「もしかしたらおじさん、デートじゃなくて会社の誰かと飲みに出かけているんじゃないのか」
 由香は、つんとした眼差しで健太を見て、
「それは違う。飲みにいくときには、何時に迎えにこいってメールが入るから。それに、靴もよそ行きだよ? 絶対にデートだと思う」
 話しを聞いていた定義は、
「店長さんとデートだろう。身を固めてくれると、安心なんだがなあ。由香、遅くなればお爺ちゃんが送っていくから。ところで健太、その店長さん、どれくらい綺麗なんだい?」
「それがお爺ちゃん、綺麗は綺麗なんだけど、もう一人、坂井さんがいるんですよ。可愛い女の人が……」
 すぐに亜紀が割り込んだ。
「もう、また言ってる。あの人は違うよ。ほんとにもう……」
 由香たちは話し続けている。

 スーパーの駐車場では、助手席に座る野上が服装を整え終えた奈々に話しかけた。
「前々から気になっているんだけど、以前、俺と何処かで会ったことない?」
 目を合わせた奈々は、意味深な笑みを浮かべた。
「うえさま? それは私のお部屋で教えてあげる。それに、画像の保存の仕方。それもお部屋で教えてあげる」
 一度セックスをしてしまうと、呼び方も代わるのか、と野上は思った。
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