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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第3章 仕込む

「花火大会の夜? 俺はかまわないけど、ちょっとだけヒントはどうかな?」
「ヒントはだめ。エッチしてるときに、詳しく教えてあげる。お尻もぐいぐい回してあげる」
野上が彼女のウエストに手を伸ばしたとき、奈々から可愛いく睨まれ、
「ん、おやすみのフェラチオしてあげる」
奈々は上目づかいで野上を見ながら、彼のベルトを外し始めた。
「奈々、やばいから、一口だけだからな。一口だけだぞ……」
(四)
定義家の庭に軽トラックが入ってきて、ライトが消えた。
車から降りた野上が居間を見たときである。傘をさした自分は、全員からの視線を一身に浴びているように思えた。
玄関で靴を脱ぎながら、野上は自分の腕の匂いをかいでいる。
女臭くはないようだ。玄関の鏡に首筋を映したが、キスマークも口紅も付いていない。
野上が居間の引き戸を開けると、健太はいつも通りだった。直ぐに立ち上がり、
「おじさん、おじゃましてます。こんばんは」
野上は内心、後ろめたい笑みをみせた。
「おう、健太、まあまあそう立ち上がることはないから。ほら、ゆっくりしてゆっくり。亜紀ちゃんは相変わらず可愛いなあ。由香、珈琲入れて?」
「あっ由香ちゃんいいよ。おじさんには私が入れてあげるから」と亜紀は、野上をちらっと見て台所へ向かった。
(いつものおじさんとは雰囲気が違う。それに、ちょっと女の人の匂いがしてた。もしかしたらデートだったのかな)
少しして、亜紀は野上の前のテーブルに、珈琲をことりと置いた。彼女はそれまで座っていた場所に尻を下ろすと、テーブルに両手で頬杖をついて、
「おじさん、私の珈琲、おいしい?」
口もとに笑みを浮かべて、くりくりした目で亜紀は野上を見ている。
「ヒントはだめ。エッチしてるときに、詳しく教えてあげる。お尻もぐいぐい回してあげる」
野上が彼女のウエストに手を伸ばしたとき、奈々から可愛いく睨まれ、
「ん、おやすみのフェラチオしてあげる」
奈々は上目づかいで野上を見ながら、彼のベルトを外し始めた。
「奈々、やばいから、一口だけだからな。一口だけだぞ……」
(四)
定義家の庭に軽トラックが入ってきて、ライトが消えた。
車から降りた野上が居間を見たときである。傘をさした自分は、全員からの視線を一身に浴びているように思えた。
玄関で靴を脱ぎながら、野上は自分の腕の匂いをかいでいる。
女臭くはないようだ。玄関の鏡に首筋を映したが、キスマークも口紅も付いていない。
野上が居間の引き戸を開けると、健太はいつも通りだった。直ぐに立ち上がり、
「おじさん、おじゃましてます。こんばんは」
野上は内心、後ろめたい笑みをみせた。
「おう、健太、まあまあそう立ち上がることはないから。ほら、ゆっくりしてゆっくり。亜紀ちゃんは相変わらず可愛いなあ。由香、珈琲入れて?」
「あっ由香ちゃんいいよ。おじさんには私が入れてあげるから」と亜紀は、野上をちらっと見て台所へ向かった。
(いつものおじさんとは雰囲気が違う。それに、ちょっと女の人の匂いがしてた。もしかしたらデートだったのかな)
少しして、亜紀は野上の前のテーブルに、珈琲をことりと置いた。彼女はそれまで座っていた場所に尻を下ろすと、テーブルに両手で頬杖をついて、
「おじさん、私の珈琲、おいしい?」
口もとに笑みを浮かべて、くりくりした目で亜紀は野上を見ている。

