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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章


彼から逃げられないなら、せめて自分に出来ることは、したいと思った。


「約束してください。もう潤さんを傷つけないと。そしてLOVE CONPANYに登録された¨DOLL¨の子達を解放するよう、力添えしてください。お願いします。」


「ふぅん。真琴は、案外、正義感が強いんだね。で?オレへの対価は?」


「心はあげれない…あたしの体を、好きなだけ、抱けばいい。」


「ん、わかった。」


エドワードの熱い視線が、痛いほど伝わってくる。

真琴は、耐えきれず、視線を逸らしてしまう。


「…キスはしたくない。体だけ。」


「それは、聞き入れられない。」


「エドさん!!!!!」


「とりあえず、うちからの融資は切り捨てるように、父に交渉してみよう。それでかなりのダメージは喰らうんじゃないかな。」


「……っ!?」


「君のこの決断で、何十億というお金が動くことになるね。ま、うちには、あまり危害はないけど。」


((…何十億??))


「…エドさんちは、どれだけ・・・金持ちなんですか?」


「さあ、それは内緒だよ。」


エドワードは、ウィンクしながら、人指し指を口にあてて、しーっとする。

そのしぐさが、腹立つくらい、かっこいい。


「父は君を気に入ってる。このまま大人しくオレと婚約してくれれば、きっと悪いようにしない。」


「もしあたしが貴方から、逃げたりしたら?」


「大変な事になるよね、色々と。」



ゴクリと、唾を飲み込む。
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