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愛DoLL☆美しき野獣
第1章 一章

「う~ん。一応そう、ということにいておこうか?」

「だな。」

ふたりは言葉を濁した。

「でね、君が男の子で、従順な¨DOLL¨なら、今までとおりオレたちが相手してあげても良かったんだけど、真琴ちゃんは女の子だし、心は精神制御されてないみたいだから・・・。どうしようか?潤?」

「使用人でいいんじゃないか?」

「あ、それいいかも。」

「ええっ?」

「家事は今までふたりで分担してたんだ。今までの¨DOLL¨は、性行為以外まったく役に立たなかったからね。」

(あっ、今、エドさん、さらりととんでもないこと言った気が・・?)

「じゃあ、決まりだな。」

「ちょっと待って下さい!!あたし、島で育ったから、こんな気位の高い家の家事なんて出来ないです!!」

「はぁ?女なら家事くらい出来るだろ?」

「さっきから女、女っていうけど、こう見えてもあたし、初潮が来るまで自分は男だと思ってたんですす!!」

そんなことを言ってしまって、後から恥ずかしくなってくる。
案の定、ふたりは、小ばかにしたように大笑いした。

「ぶっ!?くくくっ!!!確かにオレも君の裸を見るまでは男の子だと思ってたしね。」

「はははっ。まあ厚化粧した女よりはマシだがな。」

「もう、笑わないで下さいよ?」

「ごめん、ごめん、じゃあ、決まりだね?」

「真琴!!貴様は今日から俺様たちの使用人だ。その代わりとなんだが、ひとつだけわがままを許そう。言え!!」

「じゃあ、一年後の契約を更新してくれるって約束して下さい。」

「それは、却下。」

「とても無理だね。」

「そんなぁ。」

「じゃあ何かお前の欲しいものを買ってやる。」

「あ、買ってもらうより、ひとつお願いがあります。」

「何だ?」

「あたし、普通の学校に通いたいです!!!」


それは、真琴の心からの願いだった。
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