この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第1章 一章
「う~ん。一応そう、ということにいておこうか?」
「だな。」
ふたりは言葉を濁した。
「でね、君が男の子で、従順な¨DOLL¨なら、今までとおりオレたちが相手してあげても良かったんだけど、真琴ちゃんは女の子だし、心は精神制御されてないみたいだから・・・。どうしようか?潤?」
「使用人でいいんじゃないか?」
「あ、それいいかも。」
「ええっ?」
「家事は今までふたりで分担してたんだ。今までの¨DOLL¨は、性行為以外まったく役に立たなかったからね。」
(あっ、今、エドさん、さらりととんでもないこと言った気が・・?)
「じゃあ、決まりだな。」
「ちょっと待って下さい!!あたし、島で育ったから、こんな気位の高い家の家事なんて出来ないです!!」
「はぁ?女なら家事くらい出来るだろ?」
「さっきから女、女っていうけど、こう見えてもあたし、初潮が来るまで自分は男だと思ってたんですす!!」
そんなことを言ってしまって、後から恥ずかしくなってくる。
案の定、ふたりは、小ばかにしたように大笑いした。
「ぶっ!?くくくっ!!!確かにオレも君の裸を見るまでは男の子だと思ってたしね。」
「はははっ。まあ厚化粧した女よりはマシだがな。」
「もう、笑わないで下さいよ?」
「ごめん、ごめん、じゃあ、決まりだね?」
「真琴!!貴様は今日から俺様たちの使用人だ。その代わりとなんだが、ひとつだけわがままを許そう。言え!!」
「じゃあ、一年後の契約を更新してくれるって約束して下さい。」
「それは、却下。」
「とても無理だね。」
「そんなぁ。」
「じゃあ何かお前の欲しいものを買ってやる。」
「あ、買ってもらうより、ひとつお願いがあります。」
「何だ?」
「あたし、普通の学校に通いたいです!!!」
それは、真琴の心からの願いだった。