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愛DoLL☆美しき野獣
第1章 一章

しかしその疑問はエドワードの出現で遮られた。
ひょっこり覗き込むように、真琴を見る。
「ああ、潤の好みの服に着せたんだね?可愛いよ、真琴ちゃん♪」
その飄々とした姿から、エドワードも¨人形¨を監禁してひどいことをするような男には見えなかった。
「ありがとうございます。」
「さぁ、リビングに行こうか?お茶を入れておいたから。ほら、潤も!!一応これからのことについて皆で話合った方が良いんじゃない?」
「そうだな。来い、真琴。」
潤は、冷たく真琴に命令した。
そんな態度に恐縮してしまう。
(やっぱり・・潤さんは怖い・・。)
「駄目だよ、潤!!女の子には優しく、だよ?」
「俺は女は嫌いだ。」
「はいはい。」
エドワードは、ニコニコしながら潤の肩を抱く。
(ふたりは・・一体どんな関係なんだろう?あのボディーがドの人が言ってたようなひどい男たちには見えない。でもこの監禁部屋は間違いなくさっきの¨DOLL¨に使われていたんだ・・。)
真琴はそんな疑問で頭がいっぱいになった。
リビングに着くと、真琴は三人がけソファーにひとり腰掛け、テーブルにはアールグレイティが置いてあった。
ティーカップに口をつけると、少し落ち着いてきた。
「オレはね、潤が必要だから、一緒にいるんだ。」
エドワードのそのいきなりの爆弾発言に、ぶっ!?っと、紅茶を吹きこぼしそうになった。
「それって・・世間では?」
「うん、同性愛者だと、よく言われるけど、オレは別にそう呼ばれても気にならない。潤もそうだよね?」
真琴は、潤の顔をマジマジと見る。
潤は、真顔で頷いていた。
「良かった。オレと同じ気持ちで嬉しいよ。」
「だがな、この年で地位のある男がふたりきりで暮らしてると、何かと親がうるせぇんだ。」
「そう、だからね?君みたいな¨DOLL¨を養うことを条件に潤と堂々と、ここで暮らせてるわけなんだ。」
「ようは、¨DOLL¨はカモフラージュ?」
「うんまあ、お互い利害が一致してるというか・・・。まぁ女の子が送られてきたってことは、そろそろLOVE CONPANYも最終段階に入ってきたというか。」
「ま、俺は無理だけどな。」
「オレもだ。」
そういって二人は見つめあう。
真琴はその光景に鳥肌が立った。
「ふ、ふたりは恋人同士なんですか?」

