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愛DoLL☆美しき野獣
第6章 六章
次の日、気がついたら、もう夕方近かった。
朝起こしに来なかったってことは、メアリーは一度もこの部屋を訪れなかったことになる。
周りを見渡すと、彼の姿はどこにもなくてホッとした。
きっと仕事に出かけたに違いない。
身体が非常に気だるい。
とにかく身体がだるかった。
長時間あれだけのことをされたのに、自分がまだ生きていることに驚く。
最悪だ・・・あのまま死んでしまえたら楽だったのに。
起き上がると、身体に激痛が走った。
自分は裸だった。
見ると、体中に打たれた痕やキス痕がたくさん付いていた。
やめてって言ったのに、彼は全然聞き入れてくれなかった。
とりあえずシーツを巻いてベットから立ち上げると、クラリとふらついた。
そのとき、コンコンというノックの音が聞こえた。
誰だろう?と思う暇もなく、扉は開けられた。
すると、背の高い外人の男の人が中へ入って来た。
年は50代くらいだ。
あたしは、急いでベットの中に潜り込んだ。
特に今、裸を見られるのは、嫌だ。
しかし彼は、ズカズカとこっちへやってきた。
「はじめまして、私はエドワードの父親のフデレリックです。あなたは真琴さんですよね?」
それはとても流暢な日本語だった。
「寝ているところ悪いが、少し話をさせてくれないか?」
「とりあえず着替えても良いですか?」
「いや、出来れば、そのままがいい・・。」
「はぁ?」
「あの子がきちんと異性を抱けたのか見てみたいんだ。」
「なっ!!!ふざけないで下さい!!!!あたしは見世物じゃありませんよ!!!!」
カッとなって起き上がると、そこには彼と同じ青い瞳の紳士がベットのそばに立っていた。
その表情は、少し驚いている。
「君は、本当に¨DOLL¨なのか?」
「正真正銘¨DOLL¨ですが?なにか?」
「・・・そうか、目が死んでいない¨DOLL¨は初めて見た。」
「ああ、そうですか・・。」
少し、投げやりで答えてしまった。
それでも気にせずに彼は自分のことをジロジロ見てくる。
とても嬉しそうに。
「エドが気に入りそうな顔だ。シエルに面影が似ている。」
「はぁ・・。」
「ちょっと失礼。」
そういうと彼は真琴をベットに組み敷き、シーツを剥いだ。
「ぎゃああああーーーー!!!!」
(何すんだ、この変態おやじ!!!!!)