この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第6章 六章
「へっ??」
真琴はいまいち状況を飲み込めず、とりあえず抱きしめてるエドワードの手をつねる。
「兄弟はこんなことしない。」
そして、彼から逃げるように、身体をよじった。
すると彼は粥のお椀をとスプーンをテーブルに置き、真琴をソファの上に組み敷いた。
真琴の首筋に唇が這う。
「・・・あっ・・。」
背筋が、ビクンとしてしまう。
「・・やっ・・!?」
抵抗するが、あっという間に両手を封じ込められる。
ついばむようにキスを繰り返され、真琴は焦った。
「・・・んっ・・ん。」
喋ろうとすると、余計にキスしてくるのだ。
苦しくなって、涙が溢れてくる。
ようやく彼が唇を離した頃には、彼女はもう、頭がぼーっとしていた。
「ごめん・・真琴が逃げるから・・・つい。」
「・・・兄弟はこんなキス・・・しないよ?」
「これからオレが真琴の全てになる。絶対にさびしい想いはさせない。」
「エドさんはずるいよ・・・そうやって・・あたしを支配するんだ・・・。」
「ごめん・・・それでもオレは・・・君を・・支配したいんだ。」
「・・・ダメ・・あなたは・押しが強すぎるから・・。」
真琴の抵抗は虚しく、遮られる。
もう、彼からは、逃げられない。
「好きだよ・・・君が・・君だけを愛してるんだ・・・。」
それは呪文のように繰り返され、こうして、また二人の長いキスが始まった。
.