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愛DoLL☆美しき野獣
第6章 六章
「好きだよ、愛してる。」
「ひゃあ!!そんな耳元で愛を囁かないで!!!」
「ごめん、ごめん、ほら、食べなよ?」
エドワードはフーフーしてお粥を真琴の口へ運んだ。
パクパクパク食べているうちに、なぜか気持ちを抑えきれず、彼女は涙を流し始めた。
「・・・お・・美味しいよぉ・・。」
「良かった、喜んでもらえて。真琴はもっとオレに甘えていいんだよ?」
「・・・そんなこと・・言われたら・・・泣いちゃうだろ?」
「もう泣いてるじゃん?」
いい子いい子するように頭を撫でられると、どうしても気持ちが揺らぐ。
なんでこの人は、こんなに変な人なんだろう??
人に平気でひどいことするのに、すごく優しくしてくれたり、あたしの甘えに本気で照れてみたり・・・。
そんな風にされると、ちょっと頼りたくなっちゃうじゃないか・・。
「あたしね、今まで家族と離れて暮らしてたけど、血が繋がっていれば、会った瞬間、自分のことを無条件に受け入れてくれて、必ず抱きしめてくれるもんだと思ってた。それが親でも・・兄弟でも・・少なくても静ねぇちゃんはそうだったから・・。」
「千秋は違ったね?ちょっとさびしかった?」
「ちょっとどころじゃない・・かも。」
「そっか!!じゃあ、もう、さびしい想いはさせないよ。」
「えっ?」
「オレがお兄ちゃんじゃダメかな?」
「どういうこと?」
「実はさっき、君はオレの妹になったんだ。」
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