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愛DoLL☆美しき野獣
第7章 七章
「それに、そうよ!!あたしがこの先、潤さん以外の人と結ばれる可能性があるかもしれないじゃない?」
「ないよ。それはだめ。潤以外の男と君が結婚するなら、オレは君を許さない。その男を追い詰めて、君を拘束して一生どこかに幽閉する。」
「それは、犯罪ですから!!!」
真琴は軽く突っ込みを入れたつもりが、彼は本気で受け止めていた。
エドワードは、耳元で意地悪そうに囁く。
「お兄さまを犯罪者にしたくなかったら、オレの言うことを大人しく訊くこと、いいね?」
それは間違いなく脅迫めいて、有無を言わせない口調だった。
「結局あなたは、あたしを支配するのね?」
「君を自由にしてあげた代償を、もらう権利はオレにもあるんじゃないかな?¨DOLL¨じゃなくなって、少なくとも、暗殺されることはなくなったし、優しくてあたたかな両親も手に入っただろう。違う?」
「うっ!!」
図星を当てられ、結局真琴は何も言えなくなる。
「オレは百歩譲って、潤となら結婚してもいいと言ってるんだ。」
問い詰められると、何も言い返せない言葉をわざと投げかけてくる悪魔の常套手段。
彼は悪魔のように、どんな手でも使ってくる本物のサディストだった。
「だけど、あなたの子供は生めないわ!!」
「ふーん、そんなこと言えるのも今のうちだ!これからきっと真琴はオレから離れられなくなる。絶対だ!!」
まるで未来を分かっているような彼の言い方に、真琴は大きくため息をつくしかなかった。
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