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愛DoLL☆美しき野獣
第8章 八章
「さっきも言ったが・・・・・あとは真琴次第だろ。」
潤が渋々そう言うと、エドワードは、嬉しそうに彼に飛びついた。
「大好きだ、潤!!!真琴と両親とシエルの次に好きだよ!!」
「お、おい!!!」
「だから出来れば、君がうちに婿養子に来て貰えると助かるんだよね?」
「無理だろ。」
「そうかな?まぁ~いろいろと考えてみる余地はありそうだね。」
エドワードは何か企むように、薄く笑った。
かなり本気のようだった。
「ああ、そうかよ。」
潤はぶっきらぼうに言った。
(あの親父がいるかぎり無理だろう・・。)
RRRRRRRRR!
突然、携帯が鳴った。
エドワードが上着の内ポケットから携帯を取り出した。
「あ、真琴からだ。」
そう言うと、彼は潤から少し離れて電話に出た。
「もしもし、ああ、ごめんね?」
彼が話している最中、潤は腕を組みながらベットに座って待った。
数分後、エドワードが電話を切ると、彼はこの部屋のカードキーを潤に投げつけた。
「なんだよいきなり!!!」
「あげるよ、その鍵。それと、真琴を助けに行ってあげてくれ。」
「はぁ?」
「どこぞの御曹司につけ狙われてる。」
「は?お前が行けば良いだろう?」
「潤は真琴に会いたくないの?へぇ~せっかく会わせてあげようかと思ったのに。」
「・・・・おい。」
「オレ、今夜は一人で帰るよ。お邪魔だろうし。」
「・・・おいってば!!!」
「門限は、12時!!!必ず真琴をうちまで送り届けること!!いい?」
「お前、一人で勝手に決めるなって!!!」
「じゃ、そういうことだから~♪」
そう言うと、エドワードは軽い足取りで部屋を出て行ってしまった。
残された潤は、小さくため息をつき、とりあえずパーティー会場へ向かうことにした。
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