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愛DoLL☆美しき野獣
第9章 九章
「やめろ、そんなこと言っても俺はお前を選べねーんだよ!!!」
「選ばなくても構いません。僕は死ぬまであなたのそばにいます。」
「もう寝ろ!!!空気はお喋りしないもんだ。俺に、二度と話しかけるな!!!」
「はい、わかりました。」
響は微かに瞳に影を落として、潤が彼女に与えた部屋へ戻って行った。
命令には従順だが、この頃自我が目覚め始めたのか、かなり頑固な部分を見せ始めるようになってきた。
(めんどくせぇ、いっそのこと、何ヶ月も家に帰ることをやめるか・・・。)
潤はこの日を境に、マンションに帰る回数を減らし始めたのだった。
その事が、後に潤の人生を大きく狂わせることになるとは、知らずに…。
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