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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章
「はっ?」
「お前の冷凍させた精子を響の身体に受胎させたんだ。」
「・・・・!?」
「ようは人工授精させたということだ。」
「ふざけんな!?一体いつ俺の精子を採取したんだよ?」
「数ヵ月前に、お前を家で軟禁しているときに、採取した。」
潤は、それには、心当たりがあった。
軟禁される前、暴れる潤をSPが押さえ付け、腕になにかを注射され、気がついたときには、地下室にいた。
まさか、そのときに、体を悪戯されていたとは、夢にも思わなかった。
「睡眠薬が聞いて眠っていても、体は、正直だったよ。生まれてからDNA鑑定をして確かめてもいい。ま、そんなことをしなくても、100%響の子は、お前の子だ。」
「このくそ親父!!!!初めから、俺を自由にする気なんか、なかったんだな??」
「そうだ。所詮、お前はわしの言いなりになるしかない、人形だ。」
潤は、怒りで父親を殴り倒しそうになったが、周りにいたSPたちに取り押さえられた。
「離せ、コノヤロウー!!!!!」
「お前が日ごろ家にいなかったおかげで、定期的に響の体の検診が出来たよ。まぁ全ては、わしの計算とおりというわけだ。」
「離せ!!!誰がこんな家、継ぐか!!!!」
「響の身体は、特殊だ。これはLOVE CONPANY始まって以来の大実験なんだよ?無事に出産する可能性はわずか29%しかないらしいが、わしはその可能性にかけてみた。だからお前も彼女の身体を出来るだけ労わってやれよ。」
「・・・・・!?」
「ああ、そうだ、ジャックスホード家の若造を使ってLOVE CONPANYを潰してみろ?受け入れ先のない響も子供もすぐに死んでしまうからな。」
「ふ、ふざけんなーーーーーーっ!!!!!」
しかし、潤の悲痛な叫びは、父親には届かなかった。
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