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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章
リーーーン、リーーーン。
着信メロディでも何でもない、機械音。
ベットサイドのテーブルに置いてあった携帯が鳴り響いた。
真琴はビクっとして起き上がった。
「ああ、悪ぃ。起こしちまったか?」
「…潤さん…。」
「お前は、まだ寝てろ。」
腕枕していた腕をスーッと引き抜かれる。
真琴はとても寂しい気持ちになった。
「はい、もしもし。」
普段見慣れない潤の携帯電話を受ける姿。
ズキズキと、真琴の心が沈む。
「ああ、分かった。」
短くそう言うと、彼は、真琴の頭をグシャっとした。
ドキンと、胸が高鳴る。
「お前を…愛してる。」
「はい。」
「さよならだ。」
「……はい。」
真琴は涙を堪えて、笑顔で返事をした。
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