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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章

脱ぎ捨てた服を拾い、無造作に潤は、服を着ていく。
真琴はそれを食い入るように、見ていた。
久しぶりに男に抱かれた彼女の身体は、正直、気だるかった。
シーツに包まりながら、ベットの中から動けずにぐったりしている。
そこから、ただ、ずっと潤を見ていた。
サラサラの黒髪。
グレーの瞳。
とても筋肉質な身体。
その身体は、傷だらけで。
でも、彼のことを美しいと思った。
真琴は、ベットから出ようとしない。
それは・・・。
彼と一緒にこの部屋を出ることは、赦されない気がしたから…。
それに・・・。
これからはお互い、別々の道に進むのだから…。
着替えが終わると、彼は、携帯をポケットにしまって、サングラスをかけた。
「…じゃあな。」
それが、自分にかけられた最後の言葉だった…。
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