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愛DoLL☆美しき野獣
第12章 十二章


エドワードは、ようやく彼女に付けた錘を取り外した。

闇医者を屋敷に呼び、頭を強くぶつけていたので、いろいろと器材を運んで真琴を診てもらった。


「以前、彼女は何らかの脳内洗脳を受けられましたか?」


「はい。」


「今の現代医学では脳の解明は、わずか30%しか分かっていません。実験で脳内をいじることは、大変危険なことです。今、頭を強く打ったせいで、彼女の脳波が異常に乱れていて、このままだと記憶障害が残るかもしれませんね。」


「知っていますよ。」


「・・・は、はぁ。」


不可解な彼の言動に、医者は少し戸惑った。


「目覚めたときにおかしな言動を起こしても、静かに見守ってあげて下さいね。」


「それも、分かっています。」


エドワードは、LOVE CONPANYが行う¨DOLL¨の記憶改ざんの仕組みをよく心得ていた。

しかし真琴の場合、自ら階段から落ちて頭を打ったのだ。

彼はただ、彼女の性格をよく把握して自然とそう赴くようにトラップを仕掛けておいただけ。

彼女に預けた電話がトイレに捨ててあった。

リダイアルを調べたら、彼女が誰に電話をかけたのかなんて、一目瞭然だった。

秘書から聞いて。

潤はきっとこの屋敷にやってくる。

そのとき真琴がどうなっていて、潤がそのとき、どうでるかは、まだ誰にも分からなかった。

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