この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第13章 十三章
真琴は、"Doll " だと宣告された時から今までの記憶を無くしていた。
目が覚めると、自分は、見知らぬ男性と寝ていてびっくりする。
金髪サラサラの、見たこともないような美青年だ。
なんだか頭が重い。
ボーっとする。
自分は何にも無い長閑な孤島で暮らしていたはずなのに・・・。
ここは明らかに、お金持ちが住まう豪邸の寝室だった。
彼はがっちり自分の手を握り、いくら振り払おうとそても、離してくれない。
「・・ん?・・真琴・・?」
ドキン、彼の心地の良い声に、心臓が高鳴った。
・・・なんて良い声をしているのだろう・・・?
薄っすらと見開かれた彼の瞳は、サファイアのように綺麗な蒼。
しばらく真琴は彼に見惚れてしまった。
「・・・真琴?」
「・・・はい。」
「・・・起きたんだ?」
「・・・はい。」
「・・・オレのこと誰だか分かる?」
「・・・・・・???」
真琴は目が点になる。
そして、ブンブン首を横に振った。
「あなた、誰ですか??」
.