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愛DoLL☆美しき野獣
第13章 十三章
外された右肩の痛みや、暴力を振るわれた全身の痛みなど、もう、どこかに吹っ飛んでいた。
ただ、怒りをあらわにして。
無心で殴り続けた。
ドカッ!!!
「お前が記憶を消したのか?」
「・・・・ああ。」
「ふざけんな!!!真琴をなんだと思ってるんだ???あいつはもう、¨DOLL¨なんかじゃねぇんだろ!!!」
エドワードは、殴られつつも、ビクともしない。
ただ、潤の怒りを受け止めていたが・・。
「「今の潤には、真琴を幸せになんか出来ないだろ?」」
エドワードも怒りをあらわにして、叫んだ。
そのとき。
再びエドを殴ろうとした、潤の手が、ビクッと止まる。
ふと、彼の背後に暖かい手のぬくもりを感じたからだ。
「・・ま・・こと?」
ぎょっとして、視線を移すと、布団から出て来た真琴が、潤を後ろから抱きしめていた。
「やめて下さい。」
その言葉に、潤もエドワードも息を呑んだ。
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