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愛DoLL☆美しき野獣
第15章 十五章


「真琴は、まだ、眠くならない?」


「・・・ちょっと眠いかも・・。」


「そう、じゃあ、今日はここでゆっくり寝てるといいよ。」


「・・・うん。」


「オレ、考えたんだ。」


「えっ?」


「これからの君の身の振り方についてなんだけど・・・。」


「・・・うん。」


「真琴は、ここで英才教育を受けるんじゃなくて、普通に学校に通いたい?」


「行きたい!!!」


ぱっと目を輝かせて、言ってしまった。


「やっぱりそうか。そうだよね。」


「うん!!」


「じゃあ、女子高なら許す。この屋敷から徒歩10分、山手女学院なら、手頃だろ?」


「嬉しい!!ありがとうエドワードさん!!」


あたしは、嬉しさのあまり彼の首に抱きつき、唇や頬にキスをした。

すると彼は、驚いたように、身を引き、見る見るうちに、顔が真っ赤になっていた。

プププッ・・・変な人・・・。

あんなにたくさんHした仲なのに・・・あたしからのこんな些細なキスに本気で照れちゃってる。


「やべ・・オレ、今、すげぇ・・幸せ。」


「あ、あたしも!!」


あたしたちは、どことなく見つめ合い、笑いあった。


「真琴の笑顔、大好き。」


「真っ赤になったエドワードさん、可愛い。」


「ぶっ!くくくくくっ。」


「プププププッ!!」


くすぐったい。

こんな温かな気持ち、生まれて初めて感じた。

エドワードさん、大丈夫だよ。

この恋は偽者じゃないよ??

絶対に違うよ。

あたしはあなたのことがちゃんと好きよ。

・・・でも、それでも。

あなたはまだ、疑うよね?

完全には信じてくれないよね・・・?

どうすれば、この気持ちが上手く伝えられるんだろう。

歯がゆいさと、愛おしさに包まれながら、この日、あたしは安らかな眠りに落ちた。


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