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愛DoLL☆美しき野獣
第16章 十六章
「・・いや、いい。俺が悪かった。」
響は、顔を上げ、潤の顔を覗き込んだ。
グレーの瞳は、いつもと変らない色を放っている。
出会った頃よりも、彼は自分のことを優しい眼差しで見るようになった。
けれども、それは同情で・・・決して恋心ではないことを、響はよく知っている。
「ごめんなさい・・。」
「何度も謝るんじゃねぇよ。お腹、大丈夫か?なんともないか?」
優しく声をかけてくれる。
彼を・・・今は失いたくない・・・。
「・・・はい。」
ずっと・・・彼と一緒にいたいんです・・・。
神様・・・お願いだから・・僕からこの人を取り上げないで下さい・・。
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