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愛DoLL☆美しき野獣
第16章 十六章



「潤さん!!!」


響は勢いよく、主寝室の扉を開けた。

ベットの上には、気だるそうに横たわる潤の姿があった。


「ま・・・こと・・俺は大丈夫だ・・。」


寝ぼけ眼に呟いた彼の寝言に、響は、ひどく傷ついてしまった。


「僕は、¨まこと¨では、ないです!」


涙を流しながら、主寝室を出て行った。

響の叫び声に気がついた潤が、はっとして、ベットから飛び起きた。


「やべぇっ!!今、俺、真琴と間違えたか?」


飛び起きた瞬間、すごい痛みが全身を襲う。


「いってぇぇぇ!!!あの野郎、少しも容赦しねぇーから。俺の身体ズタボロじゃねぇーか!!!」


潤は、痛む身体を振り絞って、リビングに行くと、響きが発狂し、大暴れしていた。

テレビや水槽がひっくり返り、嗚咽を出しながら、泣いている。


「おい、やめろ!!」


慌てて潤は、響の身体を抱きしめ、頭を撫でる。


「悪かった。俺が悪かったから、頼むから少し落ち着け。今大事なのは、お前だけだから、安心しろ!!!」


「・・ひっく・・ひっく・・ほ、本当れすか・・・?」


「本当だ!!!名前、間違えて悪かったな?」


「・・・ごめんなさい・・潤さん・・勝手に傷ついて・・。」



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